石垣島で観光客から感染拡大?!コロナ感染拡大で観光地化について思ったこと
先ほど、目を疑うようなニュースを目にしました。
全市民、自宅待機へ 石垣市でクラスター感染か 濃厚接触100人以上の恐れ | 沖縄タイムス+プラス
— ネット海 (@bakufoo) 2020年4月16日
https://t.co/AmHGVa3sI7
>20代の飲食業の男性
ツイッターに流れていた画像には女性とあるけど pic.twitter.com/g2GYDyOUZd
私の父親は石垣島出身で、現在も祖母をはじめとし大勢の私の親戚が石垣島に住んでいます。幼少の頃から毎年、お盆には両親に連れられ石垣島に行っており、遠く離れた親戚と会うことを楽しみにしていました。そして、お盆で親戚と会い、昔に亡くなった祖父や曾祖母といった私の先祖の話を聞いているうちに、石垣島は「先祖から様々なものを受け継いで今自分がここにいる」という由縁を感じる神秘的な場所ともなっていました。そのような背景を持つ私にとって、「コロナ発症の可能性がある状態にも関わらず、自宅待機の指示を無視して石垣島に観光に行った」という身勝手な行動によって石垣島が感染爆発の危機に瀕している、という状況には非常に強い憤りを覚えます。
このニュースを聞くや否や、私は島にウイルスを持ち込んだであろう女性に怒りの矛先を向けていました。しかし、女性をいくら責めても島のウイルスは無くなりません。しばらくして冷静になり、ふと今回の事例に関して考えたことを記事にでも書いてみようかなと思いました。
観光地化の弊害
私がほぼ毎年石垣島に行く度に、島はどんどん変わっていきました。見出しにもあるように、観光地化という意味での変化ですが、もちろん私が生まれる前から始まっていたことではあります。ですが、航空機技術の向上・LCCの登場などによって航空機の値段が下がったこと、石垣空港が移転し大規模化したことなどは私が生まれた後の出来事であり、観光地化が最も激化しているのは私の記憶にある今の時期なのではないかと思います。島に行く度、ホテルやカフェが次々と作られ、交通量や施設にいる人の数も増えているのを実感していました。そして、今や誰もが知る南国のリゾート地といったイメージが定着しつつあります。
しかし、石垣島が交通網の発展も含めて観光地化に成功してしまったからこそ、このような事態が起こったと私は考えます。「コロナ疎開」という言葉が話題になっていますが、空港が新しくなり東京からの直通便が1日何便も往復するようにもなった石垣島は疎開先としては非常に絶好です。1日の便数が少なく小型機しか着陸できず、羽田への直通便が1便もなかった空港だった頃であれば、疎開先の候補としてはかなり順位が低かったはずです。結局、感染を広めたとされる女性はコロナ疎開ではなく、さらに身勝手な理由で来島した訳ですが、実質同じようなものです。観光地化によって知名度が上がり、多くの人が島に来るようになったことは非常に喜ばしいことですが、このような弊害もあるのだなと実感しました。
とにかく今私には石垣島のコロナ感染拡大を防ぐことはできず、ただ祖母や親戚の無事を祈ることしかできません。そして今回の事例から、身勝手な行動によるコロナ感染拡大が他でも起きないことを強く願います。私自身も、感染拡大に加担しないよう努めていこうと思います。何かとつらい時期ですが、頑張って乗り越えていきましょう。
石垣島出身アーティスト"BEGIN"による曲「島人ぬ宝」
変わりゆく島・忘れゆく島の文化への哀愁…故郷への思いを綴った名曲です↓↓