ギターと研究と日常

大学で研究をしつつギターを弾いています。時々エフェクターを改造したり旅に出たり。

ギターは2次元楽器

皆さん超絶お久しぶりです!!笑

 

始めた当初はかなり乗り気で割と更新していたブログでしたが、書くたびに記事1つ1つが長くなってしまった結果、「書きたい!」って思うことがあっても面倒に思えてしまい手が付かない、という状況になってしまいずっと放置していました…。しかし、何か書いて残しておきたい気持ちは消えず今回の記事を執筆するに至りました。

という訳で今回はどんな感じでどのくらいの分量の記事を書こうかもあまり気にせず気軽に書いていきます~♪ (注:これも割と長い記事です)

 

1次元楽器と2次元楽器

僕は幼少期から習い事としてクラシックピアノを習っていました。しかし、ストイックさが非常に求められる練習が多く、飽きっぽい性格の僕はいつもピアノをサボってばかりいました。しかし、なんやかんやで音楽そのものは大好きだったため、練習量が足りずさほど上手ではなかったにしても中学3年生まで続けていました。そのため、耳に聞こえた音や頭の中で思い浮かべた音列などの音程は鍵盤でイメージする癖が染みついていました。

さて、今や大学生ギタリストを自称するようにギターをメインの楽器としていますが、「ギターを自在に操るためには鍵盤とは違った音程の捉え方が必要なのだ」と気付いたのは実は割と最近の話。特にギターを習うようになって師匠の音の捉え方との違いを実感するようになってからでした。だいたい半年前ぐらいのことです笑

このように、私は元々鍵盤的な音程の捉え方しかできなかったのが現在はギター的な音程の捉え方を養成している状況にいます。そして、両者を分ける1番の違いは「1次元的」か「2次元的」か、というものだと気付きました。

タイトルからも察せるように鍵盤は1次元楽器で、ギターは2次元楽器だと私は思っています。ピアノは左から右へと順に音が高くなる構造で、白鍵と黒鍵合わせて88個の鍵が半音のインターバルで順に並んでいます。音程が高くなる方向は左右の方向だけ、つまり1次元的なのです。

対してギターはというと、押さえる位置を奥から手前にしても音が高くなりますし、細い方の隣の弦に押さえる位置をずらしても音が高くなります。つまり音程が高くなる方向は2方向、つまり2次元的なのです。

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鳴らしたい音が1つあるとき、その音が出る場所というものは1次元楽器には1つだけありますが、2次元楽器には複数あります。同じように、鳴らしたい音列があるとき、1次元楽器では移動が1方向で済みますが、2次元楽器では2方向への移動を伴います。そのため、2次元楽器を使いこなそうと思ったときには、1次元楽器とは異なるトレーニング方法が必要なのではないかと思うのです。そこで、最近基礎練として取り入れている方法を紹介してこの記事を終わりにしようと思います。

 

ハノン2次元楽器応用編

皆さんはピアノの教本である「ハノン」をご存知でしょうか。

「ドミファソラソファミ レファソラシラソファ…」みたいな感じでひたすらメジャースケールを昇り、「ソミレドシドレミ ファレドシラシドレ…」とひたすら降りていく修行のようなものです。このパターンが何種類も書かれている修行の書物、それこそが「ハノン」なのです。ピアノの練習をストイックたらしめる元凶の1つで、ピアノをやっていた時期の嫌な練習メニュー堂々の第1位でした笑。

さて、私はギターでアドリブなどをするようになってからずっと、ドレミファソラシで思い浮かべた音を瞬時に再現する力が欲しいと思っていました。そんなとき、たまたま録画していてたまたま見た「らららクラシック」という番組がハノンを特集していたのです。そこで、ハノンの練習をギターに取り入れてみようと思い立ったのでした。すぐ影響されやすい性格がこういう行動に出てしまうのです笑。

具体的な練習法ですが、ハノンに書かれた上昇/下降のパターンを2方向どちらでも再現してみるという内容です。詳しくは図に描きます。この基礎練でどれほどの効果があるかはまだ分かりませんが、しばらくは効くと信じてやってみようと思います笑。ついでに、パターンを開始する音を変えて練習をし、移動ド(※)の感覚養成の効果も狙ってみようと思います!!

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※移動ド:「ドレミファソラシ」を階名として絶対的な音名であるCDEFGABと区別し調によってドの位置を変えていく手法。相対音感が欲しいと思い最近はこの感覚の養成にも取り組んでいる。また記事を書くかも。

 

追記:手書きの図を導入してみました。操作が不慣れ&技術不足で見づらいかもしれませんがご了承ください。

追記2:訂正です。1つ目の図「ネック側」→「ヘッド側」