ギターと研究と日常

大学で研究をしつつギターを弾いています。時々エフェクターを改造したり旅に出たり。

ドラム素人のギタリストがドラムについての記事を書く:その1

お久しぶりです、とみかです!

3月末からコロナによる引きこもりの日々が始まり、気づけば大体3週間ほども経っていますが、皆さんお元気でしょうか。月日が経つのは早いですね…。私はというと、この生活への不安と非現実感が薄れ始め、もはや日常感さえ感じつつあります。とはいえ油断は禁物。何事をするにしても「慣れた頃が一番怖い」と言われますので、コロナ感染への対策には今までよりも意識的に努めていこうと思います。

 

さて、題名にもあるように、今回はドラムについての記事を書きます。コロナで"stay home"の日常生活になってから、友人との接触はLINEやZOOMなどのオンラインコミュニケーションツールを媒介したものとなりました。そして何故かは分からないのですが、私はドラマーと雑談する機会が増えました。どうやら自分はドラマーと性格が合うようです笑。気が付けば以前よりもドラムに詳しくなっており、備忘録も兼ねて記事を書こうかなと思い立った、というのがこの記事を書くきっかけです笑笑。

 

ドラム素人から見たドラムの世界

はっきり言ってドラムはとても変わった楽器です(ドラマーの皆さんすみません…怒らずに最後まで読んでいただけるととても嬉しいです)。革を張った空洞の木や金属の円盤など何種類もの打楽器が要塞のように身体を取り巻いており、それらを全身運動で振動させることによって音を出すという特徴は、他の楽器にとってはなかなかに異色性を感じます。しかしそれは同時に、我々非ドラマーからは想像もつかないような独自の世界がドラムには広がっていることを意味するのです。ドラマーと雑談を繰り返すうちに、私はそのドラムの不思議な世界の興味深さに魅せられました。この記事を通して、ドラマー・非ドラマーを問わず、ドラムの面白さを共有できたら幸いです。

 

以前から想像していたドラマー事情

ギタリストとして活動するうちに、自分のパートの役割を考える上でも他パートの知識も必要だと分かり、いつからかドラムを含む他パートの特徴や事情について自然と意識するようになりました。ドラムには、最悪スティックさえ持っていればリハーサルができ身軽である、という特徴があります。しかし、それは練習スタジオやライブハウスごとに機材が異なり、環境によって機材が大きく左右されるという特徴でもあるのです。一方でギターはというと、本体やエフェクターは自前であることが多く、せいぜいアンプが変わるだけです(それでもギタリストにとっては大きな差に感じますが、ドラムと比べれば微々たる差です)。このことから、ドラマーには「機材に合わせて身体動作を制御する」という非常に高い適応力が求められることが分かります。

ですが実際、私の身近にいるハイレベルなドラマーは、シンバルやペダル、スネア等を自前で用意する人が多いように感じていました。それもそのはず、"良い音を出す"ことを求めたとき、適応力だけではカバーできない領域がありそうだということは容易に想像できます。しかし、具体的に自前のものと備え付けのものでは機材としてどのように異なるのか、などという細かい部分は謎に包まれていました。そして最近増えたドラマーとの雑談で、その謎が少しずつ解けている、というのが私の現状です。この記事では、そうした最近得たドラムやドラマーの事情や知識を書いていけたらと思っております。

 

書き始めたときは1回でまとめようとしましたが、ここまで書いてみて1回では収まらないことが分かりました笑。また近いうちに気が向いたら「その2」以降も書こうと思います。(非ドラマーが書く記事にしては)結構ディープな内容になることが予想されますが、分かり易い文章を書けるよう努めます。次回以降にご期待ください…!!!

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最近知って好きになったドラマーのクリス・コールマンと、最近雑談しまくっているドラマーの友人J君のツーショット

 

「自分がやりたいこと」とは何なのか。鉄道系YouTuberスーツさんの動画を見た感想。

ほろ酔いブログ第2弾です~笑笑

 

大学生になってからというもの、私はYouTubeTwitterといったネットの世界にドップリ入り浸っております。スマホはおろかガラケーすら禁じられていた寮生活をしていた高校時代の反動があるのでしょうか笑。しかし実際は、ネットから隔絶されていた期間があったからこそ、ネットの世界の情報を真に受けず、自分で考え選び取る能力が身に付いたようにも思います。それはさておき、大学生になってから私が個人的に気に入っているYouTuberである「スーツ」さんについて紹介したいと思います。

 

スーツさんは鉄道系YouTuberで、いわゆる「鉄オタ」界隈の人です。年齢は恐らく自分の1つ上。横浜国立大学に通う大学生。私はこれまでさほど鉄オタではなかったのですが、彼の動画を見ると「ただの移動手段にすぎないと思っていた鉄道にはここまで深い世界があったのか」と驚きの連続です。彼の動画を見るうちに私も気付けば相当な鉄オタに染まってしまっているのかもしれません笑。

そんな彼が、つい先ほど背広チャンネル (スーツさんが鉄道関係なく時事問題等で思ったこと等を述べる動画を投稿するチャンネル) に「やりたいことが何もないのですが…」という題名で動画を投稿していました。内容が気になってしょうがなかった私は動画の視聴を始めました。

動画の内容は、スーツさんの元にとある視聴者から「やりたいことが何もない、どうすればよいか」というメールが届き、それに対して彼なりのアンサーを返すといったものでした。スーツさん自身がやりたいことを喪失した訳ではないことが分かり、1スーツファンとして安堵しました笑。

 

記事のネタにしている動画↓↓


やりたいことが何もないのですが…

特に感化された部分

私は現在、当ブログのタイトルにもしているように「ギター」と「研究 (広く言えば科学技術系の知識を広げること) 」の2つに特に力を入れて生活しています。しかし、「どうして自分はここまでギター/研究に没頭しているのか」を考えたとき、明確な理由は全く思い浮かびませんでした。それでも何故かその2つに関しては「好きだ!」とはっきり言えるほどに没頭しているのです。好きなものほど言語化できそうなものなのに言語化できない、そんな矛盾のような感覚に私はモヤモヤしていました。

とはいえ、「言語化」というものは非常に重要であり、かつ難しいものです。私は大学の一般教養でフランスの文学史を勉強したことがあります。そこで、プルーストが小説"失われた時を求めて"の一節に「マドレーヌを紅茶に浸して食べたら少年期を思い出した」という記述をしたことで、人類は初めて「五感が記憶と直結する」ということを理解したのだ、ということを学びました。今や五感で記憶を呼び起こすというものは当然のように思えますが、プルースト以前の世界にはその感覚が明確に言語化されず、モヤモヤとした抽象的な概念のままだったのです。私はこの動画を通じて、長年思い続けていた「好きなものほど言語化できないモヤモヤ感」が明確に言語化されたような気がして、とても感激しました。

上手こそ物の好きなれ

動画の8:54~で「上手こそ物の好きなれ」とスーツさんが解説するように、私も結局「自分が思い描いた音に近いものがギターで表現できるようになった!」という実感や「誰もが気付かないであろう現象を科学的根拠に基づいて説明できた!」という実感が、自分の好きなもの・やりたいことに対するモチベーションなんだなぁ…と気付きました。中学時代、自分はギターや研究以上に陸上競技(特に400m)に没頭した時期がありました。当時の自分を振り返っても、「速く走れるようになった!」「前ではひどく疲れていたことを楽に感じるようになった!」という実感が私にとって陸上競技の原動力でした。

自分が出会った人の中には、「周囲から認められたから」「できるようにすれば褒めてくれるから」などといった所謂"他者からの承認欲求"を満たすことを目的に音楽の道に進む人・勉強する人が数多くいます。しかし、それだけでは本当の意味で「自分がやりたいこと」とは程遠いように思えるのです。スーツさん然り、ギターの師匠然り、研究室の教授然り…自分を感化してくれる存在が、「自分がやりたいこと」に正直な人であるのは大変有意義なことだと感じています。

 

今のところ「自分がやりたいこと」に対して正直な人生選択ができており、同じく「自分がやりたいこと」に正直な人が身近に存在しているのは大変喜ばしいことだと思っています。これからも「自分がやりたいこと」に正直でいたいですね。生まれて22年弱の若造が偉そうに物言いをし、失礼しました笑。

ブラジルナッツ効果と麻ピーと小惑星イトカワ

ほろ酔いしながら書いております。

コロナの影響で家に引きこもらざるを得ない状況ですが、皆さんは如何お過ごしでしょうか。私はというと、「起きたらダラダラYouTubeを漁り、気分が覚めたら研究室の課題にぼちぼち取り組み、ギターの練習をし、飲酒をして寝る。」という日々が続いております。全てを終えるには24時間以上を要し、生活リズムがどんどん後ろへと移っています。何とかしないと…

さて、今ちょうど、散歩がてら近所のセブンイレブンに行って買ったおつまみと共に晩酌をしていました。芋焼酎はお湯割りが至高ですね。異論は認めます。なお、買ったおつまみは、題名にもあるように「麻ピー」です。麻ピーを食べていたら、ふと「ブラジルナッツ効果(ブラジルナッツ現象とも言うらしい)」のことを思い出したので、記事にしています。ここまで変な動機でここまで変な記事を書く人も珍しいと思いますよ笑笑。

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セブンイレブンで売っている麻ピー。シビレ好きには非常にオススメである。

 

ブラジルナッツ効果とは何ぞや

いきなり記事の題名で「ブラジルナッツ効果」と言われても、困る方が非常に多いと思うので、ブラジルナッツ効果について説明します。難しそうで頭良さそうな説明をすると、「大小さまざまな粒子が存在する空間において、占有体積が大きいものほど表面に出現しやすい」という効果です。要するに、大きい物ほど上にあることが多い、ということです。ミックスナッツの中で一番大きなナッツがブラジルナッツであることが多いことからその名前が付けられたそうです。ということは「ミックスナッツを食べていたらブラジルナッツが最初の方に無くなってしまう」ことに気づき原因を追究した人が過去にいたってことですよね。世界にはいろんな人がいるなぁ…笑。

私がブラジルナッツ効果を知ったきっかけは、小学校6年生のとき。小惑星探査機はやぶさが世界で初めて小惑星からのサンプルリターンを成功させたことに心を打たれた少年とみかは、はやぶさについてひたすら情報を集め知識を蓄えていました。その中で、はやぶさが行ってきた小惑星イトカワがどのようにしてできたのか、というメカニズムをブラジルナッツ効果を用いて提唱した説を見かけました。その説によると「イトカワの表面がデコボコなのは、ブラジルナッツ効果によるもの」なのだそう。小惑星イトカワの表面は月面のようにツルツルなものが想定されていたため、はやぶさが着陸に四苦八苦したというのも無理もありません。気になった方は、是非調べてみてください。とても面白いですよ笑。

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小惑星イトカワ。確かに表面には大きい岩が出現している。

 

麻ピーの話に戻ります。個人的には、セブンイレブンは辛い商品の提供に力を入れているように感じます。中本のカップ麺もセブンならではの商品ですし。麻ピーも現時点ではセブンでしか見かけないので恐らくその系列だと思われます。ピーナッツと乾燥した花椒が一緒に封入されており、辛味だけではなく花椒のシビレが効いて中毒性がとても高いです。

この麻ピー、花椒に比べてピーナッツの粒の大きさが圧倒的に大きいのです。勘のいい方は既に想像がついているとは思いますが、この花椒とピーナッツという粒子の組み合わせがブラジルナッツ効果の温床になっているのです。そのため、最初の方はピーナッツを沢山手に取れるのですが、最後の方は花椒だらけ。つまり辛味シビレ地獄。地獄を味わっているとき、ふとブラジルナッツ効果のことを思い出したのでした。

 

一見関係のない3つ「ブラジルナッツ効果」「麻ピー」「小惑星イトカワ」。実は科学の目をもってすれば全て同じに見えることもあるのです。これだから科学は面白い。鈴と小鳥とそれから私。金子みすゞさんの詩のような世界が広がっているのです。ちょっと何言ってるか分からないですね笑。

 

以上です、またしても駄文失礼しました…!!

 

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終盤戦。花椒の割合が異常なまでに多くなる。

 

【コロナに負けるな】Marco SfogliのHomelandを弾いてみました

今日はギターのことを語ります!結構マニアックなオタク話になるかもしれませんが、どうぞよろしくです!

 

さて、つい昨日コロナウイルスに対する緊急事態宣言が出されたように、コロナの影響は留まることを知りません。我々大学生バンドマンも甚大な影響を受けており、本来ならば新歓期でサークルのライブが多い時期のはずが当然全て中止。ライブに向けた練習も全て中止。新入生に見せても恥ずかしくない演奏をしようと意気込んで練習していたので、落胆せずにはいられません。

 

そんな事態ですが、つい先日Marco SfogliさんっていうギタリストのHomelandという曲をコピーし、カバー動画をYouTubeにアップしました!

 

動画はコチラです!見ていただけたらとても嬉しいです!↓↓


Homeland - Marco Sfogli (guitar cover)

 

文章を続けます。先ほども書いたように、ライブが全て中止となりました。しかし、落ち込んで楽器の練習を放棄するのは勿体無い、むしろ今が成長のチャンスだ!と思い、何か自分に大きな課題を課すことにしました。そしてこの曲のコピーに手を付けました。

 

 Marco Sfogliとは誰?

 まず、この曲を作曲・演奏しているギタリストのMarco Sfogliについて紹介します。この方はイタリアのギタリストで、メタルといった激しめのジャンルで世界的に活躍しています。彼の曲を聴くようになったのは、ギターの師匠が「イタリアのプログレメタルが熱い!!」と私に力説してくれたのがきっかけでした。

とにかく彼のプレイは正確無比で、フレーズが単純でカッコいいという特徴があります。そして何といっても彼の曲には「変拍子なのに(←この言い方は個人的にあまり気に食わないのですが便宜上…)、心地よく聞こえるメロディ」が多いんですよね~!さすがプログレメタルの人…って感じです笑。気になった方は他の曲も聴いてみてください!!

彼の"Homeland"であるイタリアが酷いコロナ被害に遭っています。彼や彼とともにイタリアのプログレメタルを盛り上げているミュージシャンたちの無事を祈るばかりです。気が向いたらイタリアのプログレメタルをひたすら紹介する記事でも書こうかな…笑笑

 


Alex Argento-Sycnhronal Steps

↑↑これはMarcoがギターで参加している曲で、師匠が「試しに聴いてごらん」と教えてくれた曲。ジャズフュージョンの要素もあり非常にカッコいい。 

 

練習&演奏動画の収録と編集は苦難の連続

さて、師匠から教わったのをきっかけに聴くようになってからというもの、彼のギタープレイにすっかり魅了されてしまいました。そして気が付けばJTCguitarというサイトで彼のアルバム"Homeland"の楽譜と伴奏の音源を衝動買いしていました。

楽譜と音源がある状態でしたが、コピーは相当大変でした。当然、物理的に速すぎて難しいフレーズを弾けるようにする練習が必要でした。しかし、それ以上に何といってもこの"Homeland"という曲では、音の強弱やビブラートといったニュアンスを出すことに苦労しました。1音も気を抜くことが許されませんでした。

練習だけでなく、動画の収録や編集にも四苦八苦しました。オリジナルの音源を聴くと、ギターが多重録音されており、各パートごとにバラバラに撮影・録音する必要がありました。当初は一晩で終わらせるつもりでいましたが、3日も掛かりました。動画を見ていただくと、服装が3種類登場している様子が分かります笑。編集も、同時に2本鳴っているときの演出などで試行錯誤の繰り返しでした。(DAWで録音・スマホで動画撮影をし、Aviutlで編集して統合しています)

とにかく全てにおいて大変でしたが、何とか形になりました。

 

まとめ

長々と駄文失礼しました。この記事を通して1人でも多くの人に動画を見ていただいて、Marco Sfogliについて知っていただけたら幸いです。コロナで外に出れない日々が続きますが、コロナに負けず頑張っていきましょう!!

 

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Marco Sfogliのアルバム"Homeland"

 

研究室なき研究室生活のはじまり

こんばんは、とみかです。

今回は、今年度から始まった研究室生活についてざっくり書きたいと思います。

 

私が配属されたのは、主にレーザ加工を取り扱う研究室です。海外の学会や留学も視野に入れ、非常に熱心な研究をしている研究室で、学科内では比較的研究が忙しいと言われています。しかし「研究と音楽の両方で充実した学生でいたい」という、欲張りな自分の願いを叶えるには非常に好都合な研究室だと思い、志望しました。研究内容が一番面白いと感じたからというのもありますが笑

早速3月に研究室に召集され、私たち新入生には英語の論文を和訳するという課題が与えられました。それからは研究室の一員として研究室に行き、研究に打ち込む先輩方の姿を横目に見ながら課題を進めるといった生活がしばらく続いていました。しかし…

 

新型コロナウイルスの影響で研究室が立入禁止になることが正式決定しました。

 

という訳で、これからは家でおとなしく課題に取り組んでいきます…。

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研究室からの眺め。非常に見晴らしがいい。

 

大学生もすなるブログといふものを、我もしてみむとしてすなり

初投稿です!"とみか"と申します。

今年度から研究室に配属された理系大学生で、趣味のギターにも全力で取り組んでいます!

 

この度ふと「ブログ始めてみようかな~」と突然思い立ったので、たまたま2020年度の始めということもあり始めてみました。本当に軽い気持ちで始めたので特に深い動機とかはないです笑。強いて言うとしたら、新たな自己表現の場が欲しいと思ったからですかね…笑。

大学生になってTwitterInstagram等のSNSを始めたところ、沢山の人に見てもらえる訳ではなくとも「自分は文章を使った自己表現が好きかもしれない」と思うようになりました。しかし、「インスタ映え」といった言葉に形容されるように、SNSにはそれぞれ適した表現方法や内容があります。自己表現の場として純粋に楽しんでいたSNSでしたが、使っていくうちに自然と「適した"型"に当てはめる表現」を意識している自分がいました。そして、新たな自己表現の場を求める気持ちが芽生えた、といったところでしょうか。意外と動機がしっかりしていました笑笑

 

気が向いたらギターのことや研究のこと(研究室の守秘義務はちゃんと守ります)、その他諸々思ったことなど書いていきます!初めてなので不慣れではありますが、よろしくお願いします!!

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2018年11月。所属サークルの学祭ライブにて。